奪って★まいだーりん
先輩をちらりと見上げればーー


ふと目があって、そらせなくなった。




真剣な先輩の顔がかっこよくて、また胸が高鳴った。


「…ーめりい」


「は…はい」


気のせいかな…先輩の顔が赤いような…。

すると先輩は突然こんなことを言い出した。



「手が冷たい」

「はい?」


思わず聞き返したあたしに先輩がもう一度口を開く。




「俺様は手が冷たいんだ。だから温めろばか」


赤くなった頬も、

少し咎らせた唇にも

きゅん…

きゅんきゅんが止まらないよ。


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