奪って★まいだーりん
奪って☆ファーストキス編
聞こえるひそひそ声、

痛いくらいの視線…。



もぅ…堪えられません!

「先輩ーもう手ぇ放して下さいっもう学校ですよ?!」


あたしは先輩と繋いだままの手を見つめながら先輩に叫んだ。

初めて手を繋いだあの日から早1ヶ月。

先輩とあたしはこうやって登校する時でさえ手を繋ぐようになっていた。

もちろん、それ以上進展はしていない。



ふと先輩を見つめると拗ねたように口を尖らせていた。


「やだ」

「なんでですか?みんなに見られて恥ずかしいですっ」

「…うるせえ、教室までこのままだから」

「なっ?!」
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