ひとり恋♥マイセルフパラダイス(オリジナル版)
“彼の信頼を裏切ってしまった!”
そのことが申し訳なくて、情けなくて、このままどっかに行っちゃいたいくらいだった。
昨夜、早く檸檬白書が読みたくて、テキトーに宿題のプリントを済ませたのが悪かった。
彼はあたしに失望しちゃったかも・・・。
もうあたしに「宿題を見せて」なんて言わなくなっちゃうかも・・・。
“もっと勉強しなくっちゃ! 北条くんのためにも!!”
あたしはココロの中で固く誓った。
「南野が間違えるなんて珍しいな」
数学の授業が終わると彼が言った。
「ひょっとして昨夜は勉強しないで、こないだ買ってた少女マンガを読んでたとか? ・・・なワケないか」
その笑顔が爽やかなそよ風みたいだった。
「あのときのマンガじゃないんだけど、いとこが面白いマンガを貸してくれてさ。“檸檬白書”っていうんだけど、知ってる?」
あたしは彼がそのマンガの愛読者であることを知っていながら知らんぷりで訊いた。
「あ、俺、そのマンガ、チョー好き!」
そのことが申し訳なくて、情けなくて、このままどっかに行っちゃいたいくらいだった。
昨夜、早く檸檬白書が読みたくて、テキトーに宿題のプリントを済ませたのが悪かった。
彼はあたしに失望しちゃったかも・・・。
もうあたしに「宿題を見せて」なんて言わなくなっちゃうかも・・・。
“もっと勉強しなくっちゃ! 北条くんのためにも!!”
あたしはココロの中で固く誓った。
「南野が間違えるなんて珍しいな」
数学の授業が終わると彼が言った。
「ひょっとして昨夜は勉強しないで、こないだ買ってた少女マンガを読んでたとか? ・・・なワケないか」
その笑顔が爽やかなそよ風みたいだった。
「あのときのマンガじゃないんだけど、いとこが面白いマンガを貸してくれてさ。“檸檬白書”っていうんだけど、知ってる?」
あたしは彼がそのマンガの愛読者であることを知っていながら知らんぷりで訊いた。
「あ、俺、そのマンガ、チョー好き!」