ひとり恋♥マイセルフパラダイス(オリジナル版)
「まっ、そーいうことで・・・同じ目に遭ってみて、はじめてお前のキモチが分かったってことさ・・・」
「そっか・・・そーいうことか・・・」
“あたしが入院してるあいだに、北条くんは北条くんでいろいろあったんだ・・・”
「だからな、お前にわざわざ残ってもらったのは、お前に謝りたかったからさ・・・」
「え・・・」
「あのときは・・・あのときはごめん。ホント悪かったよ」
そう言って、両手を合わせて頭を下げる彼。
いや、ちゃんとこの場面を説明するとするなら、彼はベッドに仰向け状態だったから“頭を下げた”というよりは“まくらから頭を少し浮かせた”と表現するのが正しいのかもしれないけど・・・。
「あのときの俺は、お前のキモチも分からずに、随分とひでぇことを言っちまった。悪かった。本当にごめんな」
「北条・・・くん・・・」
こーいう展開は予想していなかった。
入院した彼のことをココロのどこかで、ぶっちゃけ・・・、