cherry blossom Ⅰ
「とにかく次の模試までは
志望校決めないとな。
どの辺が打倒かな~
俺もいくつかピックアップするから
お前も…っておい!聞いてる!?」


先生の声は全く耳に入ってなかった。
この変な感情が何なのか
今はそれを解明することでいっぱいいっぱいだった。


「志望校の話だよ。
やっぱり目標はあったほうが良いから
来週…再来週までに目星つけといて。」


いや、そんな時間はいらなかった。
たった今志望校は決まった。


日向高校に…先生の母校に行く!


無謀なのは重々承知の上。
だけど、どうしても先生の母校に行きたい。
この感情が何かなんて分からないけど
でも日向に行きたいことは分かった…
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