cherry blossom Ⅰ

突然の家庭教師

―2004,03 恵(ケイ) 14歳―


「か…家庭教師ぃ~!?」


部活から帰ってきてクタクタの私に
今日から家庭教師がつくという
衝撃の事実が告げられた。


「当たり前でしょ。
あの成績でどの高校に行くのよ。」


う゛…それは確かに一理ある。
でもそれにしたって突然のことだし
何の相談もなしに決めたことは
やっぱり腑に落ちない…。


本当は家庭教師なんて嫌だけど
もう決まってしまったこと。
しょうがないので重い腰をあげて
片付けをしようと部屋に向かった。


まさかあんな事になるとは
この時は思っても見なかったけど…
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