ショート・ミステリーズ!短編集その3
君が土管の中に吸い込まれた現場を目撃した僕は、生徒たちから質問攻めにあった。

だが、僕は黙秘し続けた。

うまく説明できないが、子供心に漠然と、超自然的な力をやはり恐れていたのだと思う。

かくれんぼに参加していた友人たちも、同じように苦しんでいるようだった。

また、あの日にやった「こっくりさん」が関係しているんじゃないかと言い出すやつもいた。

僕たちは否定した。
というか、否定したかった。

土管の中から繋がった異世界へと君が引きずり込まれたなんて、考えたくなかったのだ。

あまりにも生徒たちが騒ぎ立てるものだから、学校ではその後、「こっくりさん」は禁止された。

悪夢にうなされ、夜中に息苦しくなって、目が覚めると汗をびっしょり掻いていた。
何を見ていたのか思い出せない。
そんな夜を何度も送った。
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