ショート・ミステリーズ!短編集その3
こぎつねは顔を青くしました。
「じゃあさっき、ぼくが座った時に……」
「うん。坊やが最後みたいだな」
「ごめんなさい!」と、こぎつねは頭を下げました。
アッハッハ、と石が口を大きく開けて笑いました。
「いや、坊やは気にしなくていいんだ。ちょっとお休みするだけなんだから」
「……そうなの?」
「うん。しばらく砂になって、風に運ばれて、ずーっと時間が経って、また新しい石に生まれ変わるんだ」
「じゃあさっき、ぼくが座った時に……」
「うん。坊やが最後みたいだな」
「ごめんなさい!」と、こぎつねは頭を下げました。
アッハッハ、と石が口を大きく開けて笑いました。
「いや、坊やは気にしなくていいんだ。ちょっとお休みするだけなんだから」
「……そうなの?」
「うん。しばらく砂になって、風に運ばれて、ずーっと時間が経って、また新しい石に生まれ変わるんだ」