ショート・ミステリーズ!短編集その3
「大丈夫かな……? おじいさん、病気してたりするんじゃないかなあ……?」

こぎつねは、不安そうに両手を組み合わせました。

石は、目を細めて、静かな声で言います。

「きっと……きっと、大丈夫だよ。また会えるさ。そのおじいさんにね」

「そうだよね! ははっ」

こぎつねは、嬉しそうに笑いました。
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