ショート・ミステリーズ!短編集その3
まずはセーラ。

我が愛する妻よ。

こんな不器用な私によく付き合ってくれた。

そして、愛すべき子供を産んでくれた。

いくら感謝してもたりない。

5年前のクリスマス、君がせっかく料理を作って待ってくれていたのに、私は連絡もせずに、会社の仲間たちと飲み歩いていた。

深夜、私が家に戻ったとき、君は待ちくたびれて、テーブルにうつ伏せて寝ていたね。

部屋に綺麗な飾り付けまでしてくれて。

私は君の体を抱えて、ベッドに運んだ。

暗い寝室の中で、私は、君を一生愛し続けようと誓ったんだ。

その気持ちは、今でも変わっていないよ。
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