ショート・ミステリーズ!短編集その3
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信じられない。

いつの間にか、天候が回復していた。

透き通るような青さの空。

雪山の遠くまで見渡せる。

これなら、救助ヘリコプターが俺を見つけてくれるだろう。

ありがたい。

神に感謝する。

夢じゃないだろうか。

安心したらためか、なんだか眠くなってきた。

頭がだいぶ、疲れているようだ。

夜通し起きていたからな。

一眠りして、体力を回復してから、山を降りるとするか。

本当に、助かった。

セーラ、メリィ、待っててくれよ。

父さんは、今から帰るからな。

ああ、疲れた、眠い。

山登りは、もう懲り懲りだなあ。
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