{霧の中の恋人}
「瑞希~よかったね~!
本当におめでとう~!」
大ちゃんと両思いになったことを、次の日さっそく泉に話すと、泉は自分のことのように喜んでくれた。
缶コーヒーで乾杯する。
「泉、ありがとう!」
「やっぱり松本さんの噂はウソだったんだね」
「うん、それなんだけど…」
泉に、大ちゃんが彼氏のフリを頼まれていたことを話した。
「松本さん大丈夫かなー…
私と付き合うことになったから、大ちゃん『これ以上恋人のフリは出来ない』って断りにいくって言ってたし…」
暴力をふるう彼氏らしいから、松本さんに何もないといいんだけど…
「バッカねー!そんなの嘘に決まってんじゃない!」
「へっ?嘘?」