{霧の中の恋人}
それから変わらない毎日は続いた。
大学に行って授業をうけて
課題をこなして
泉とたまに遊んで
前と変わらず接してくれる水原部長と世間話したり
たまにサークルにも顔をだして
バイトで俊介くんと店番して
大ちゃんと毎日電話したりランチを一緒にとったり
久木さんと晩御飯たべて
食べ終わったあと強請ってヴァイオリンを弾いてもらったり…
そんな毎日がずっと続くんだと思ってた。
でも、
私は知らない内に、運命の扉に足を踏み入れていたんだ────……