{霧の中の恋人}

「どうしたんですか?
気分でも悪いんじゃ!!」


私は久木さんの肩を両手で掴んだ。


ん?

よく見れば、久木さんの肩が震えている。


…………!!


笑いを堪えてる!?



「久木さん!
なに思いだし笑いしてるんですか!!」



「プッ、ハハハッハ!
あの時の君はすごかったな。
踊りだしたり、泣きだしたり、俺に吐いた……」


「キャーーー!
もうその話は止めて!!!」








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