KISS OF LIFE

サプライズサプライズ

「ええっ、マジであいさつしに行くの!?」

「七海、声デカい」

あたしは慌てて七海を止めた。

七海は声のボリュームを小さくすると、
「だって、課長をお父さんに紹介するんでしょ?」

「そうだけど」

あたしとしてはすっごい不安だ。

だって淳平を紹介するんだよ?

智恭の言うことを信じる訳じゃないけど、本当にぶっ倒れて病院行きになったら…っていかんいかん、ヤなことを考えているんじゃないわ。

「おう、七海」

えっ?

ビックリして、あたしは目からウロコが出そうになった。

って言うか、出たら怖いです。

って、ええっ!?

「あ、英次」

七海が言った。

な、な、なっ…!?

あたしは目をコインのように丸くさせることしかできない。
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