KISS OF LIFE
その捨てられた子犬のような顔、反則なんですけど…。
世の中の女性たちに見せたら、みんな南野課長に飛びつくよ。
南野課長の方が、あたしよりも無防備過ぎじゃない。
「うん…」
あたしは首を縦に振ってうなずいた。
「だったら、自覚を持ってくれ」
そう言うと、南野課長はネックレスをとった。
「つけてあげる」
チェーンの冷たい感触が、あたしの首に触れた。
南野課長の熱い指先も、首に触れる。
「似合ってる」
指先が離れたのと同時に、南野課長が微笑んだ。
「すっごく、似合ってる」
あまりにも見つめるから、あたしは目をそらすようにうつむいた。
「彩花?」
指があごをつかんだと思ったら、顔をあげさせられた。
「課長、ごめんなさい…」
呟くような小さな声で、あたしは言った。
「勘違いしたり、殴ったりして…」
「彩花に殴られたのは、相当痛かったよ」
そう言った南野課長に、あたしは小さくなった。
世の中の女性たちに見せたら、みんな南野課長に飛びつくよ。
南野課長の方が、あたしよりも無防備過ぎじゃない。
「うん…」
あたしは首を縦に振ってうなずいた。
「だったら、自覚を持ってくれ」
そう言うと、南野課長はネックレスをとった。
「つけてあげる」
チェーンの冷たい感触が、あたしの首に触れた。
南野課長の熱い指先も、首に触れる。
「似合ってる」
指先が離れたのと同時に、南野課長が微笑んだ。
「すっごく、似合ってる」
あまりにも見つめるから、あたしは目をそらすようにうつむいた。
「彩花?」
指があごをつかんだと思ったら、顔をあげさせられた。
「課長、ごめんなさい…」
呟くような小さな声で、あたしは言った。
「勘違いしたり、殴ったりして…」
「彩花に殴られたのは、相当痛かったよ」
そう言った南野課長に、あたしは小さくなった。