KISS OF LIFE
ディナーデート
あたしは会社の前で淳平を待っていた。
って言うか、
「遅い…」
ピューと、タイミングよく風が吹く。
まあ、淳平もそれなりに事情があるみたいだけどね。
あたしが準備完了した時、淳平はまだパソコンとにらめっこをしていたのだ。
「あれ、堺さん?」
その声に振り返ると、
「岡本くん」
ショルダーバッグを肩にかけた岡本くんがいた。
「お疲れ様です」
「お疲れ、お仕事終わったの?」
「はい、終わりました」
岡本くんが白い歯を見せて笑った。
「今帰り?」
「はい、堺さんは?」
「あたしは人を待ってるの」
「…彼氏、ですか?」
「ヤダッ、そんなんじゃないわよ!」
あたしは顔の前で手を振った。
って言うか、
「遅い…」
ピューと、タイミングよく風が吹く。
まあ、淳平もそれなりに事情があるみたいだけどね。
あたしが準備完了した時、淳平はまだパソコンとにらめっこをしていたのだ。
「あれ、堺さん?」
その声に振り返ると、
「岡本くん」
ショルダーバッグを肩にかけた岡本くんがいた。
「お疲れ様です」
「お疲れ、お仕事終わったの?」
「はい、終わりました」
岡本くんが白い歯を見せて笑った。
「今帰り?」
「はい、堺さんは?」
「あたしは人を待ってるの」
「…彼氏、ですか?」
「ヤダッ、そんなんじゃないわよ!」
あたしは顔の前で手を振った。