夢を紡ぎ歴史を解く
「帰ろうぜ」
小さな頃は女らしい口調だったのに歳を取る事に男らしく成長している
「あぁ」
それは小4の話だ
紗稀と会って6年目
「紗悠が風邪引いたんだ」
「まぁ小さいのにお気の毒だ」
「だから早くしろ」
「…口調を昔に戻したらどうだ?」
「うるさい」
それはすいませんで
「…光輝に会ってから6年目の気がする」
「気がじゃなくても6年目だ」
「もうそんなにたったのね………」
「あぁそうだな」
「…桜って綺麗よ」
「いきなりか」
「黙って聞きなさい」
「はいはい」
「…でもいずれ散るの
花咲かせ…そして散る
因果なものだ」
「…何を言いたいのかさっぱり分からん」
「わかんなくても良いわ
とりあえず今はね」
しかしその意味を知らされる事件が起きた