1年3組 地味男

三谷君が告ってくれたのは嬉しかった
きっと、すっごく悩んで言ってきてくれはったんやと思う…

だから…うちが、返事をしたとき悲しそうやったんかな…


三谷君の気持ちを考えると涙が出てきた



「……ヒック…………ッン…ヒック……」


三谷君…ごめんなさい
…本間にごめん…



心の中でずっと、ずっと三谷君に謝っていた





誰にも今の自分を見られたくなかった…


うちは、最悪な人間やから――……

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