♪わがまま姫が恋を♪~中学生に一目惚れ~
「兄貴と通うとか有り得ないし、ヤダ!」
「でも、うちの学校…、レベル結構高いよ?」
覗き込んだあたしに、
「アリサ、俺の事…バカにしてる?」
必死に首を左右に振って見せるあたしは、焦っていた。
アキラをバカにした訳じゃない。
入学出来たあたしでも、必死に勉強しないと今でも付いて行けなくて…。
「まぁ…、ゆっくりと考えよ!」
そう言ったアキラの言葉があたしにとっては複雑な物だった。
だって…。
中学を卒業したらこのコンビニでタムロする事も無くなるだろうし。
もっと、あたしの知らない世界へアキラが行っちゃう気がするんだもん。