♪わがまま姫が恋を♪~中学生に一目惚れ~
アキラが居なくなったアキラの部屋で…どのくらい待ったんだろう。
廊下を挟んだ向かい側の部屋は田辺が居る。
あたしはアキラの部屋を出て田辺の部屋のドアを開けた。
「田辺のせいだよ…。あたし、アキラに嫌われちゃったじゃん!!」
「ごめん…。俺は一年の時からアリサが好きだったんだ!」
「だからって、酷いよ…。」
田辺のあたしを好き宣言を聞いて動揺を隠せなかったあたしは、
「ごめん。やっぱりあたしはアキラが好きなんだ…。」
それだけを言って田辺んちを後にした。
途方に暮れる帰り道…。
いつもなら、こんな時はケンに電話していた。
でも、今日はしない。