♪わがまま姫が恋を♪~中学生に一目惚れ~
そしてあたしは、いつか女の子と砂場で遊んだ公園へ来ていた。
またあの女の子に会いたくなって…。
でも、薄暗くなりかけていた公園には誰もいなくて、寂しくブランコに座った。
あの女の子に会えばまた笑顔のあたしを取り戻せる気がしていたんだ。
でも…。
錆びたブランコのキィキィと揺れる音だけが虚しく公園に響いていた。
そんなストーカー紛いの行動をしていたあたしの毎日が終わった。
アキラには嫌い…なんて言われたし。
田辺には好きだったなんて言われるし。
それからは、毎日、複雑な思いを抱えながらの生活が始まった。