♪わがまま姫が恋を♪~中学生に一目惚れ~



家の前に着いた俺は大きく息を吸い、深呼吸をしてからドアを開けた。

でも、玄関には…アリサのローファーがなかったんだ。


賭に負けた…。


肩を落とした俺はトボトボ自分の部屋へと向かった。

ベッドに仰向けになり、天井ばかりを見詰めいた。


その時…。


「アキラ…。ちょっといいか?」


部屋に入って来たのは兄貴だった。

俺は兄貴を直視出来なくてそのまま天井を見て、


「何?」


「アリサの事なんだけと…。」


「今は一人にしてくれ。」


冷たく言い放つ俺をドアの前で兄貴はジっと見ていた。



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