MY LIFE
俺は超極普通の男。

高橋 騎士(ナイト)

成績もそこそこ…顔もそこら辺にいる顔。
性格は普通、どちらかと言うと冷たい方だ。
変わっているのは名前のみ。
あ…身長は結構あるほうかも。

なんで俺みたいのが一輝と仲いいか??
俺らは家が近くて小学校の頃から、ずっと仲良しである。
世間だと親友と言うのであろう。


「騎士!!部活行こうぜ!!」


大きな声で俺の元に走ってくるのは…やっぱり一輝。
さっきの女の子たちとは話が終わったらしい。

強引に俺を引っ張り、部活に向かう。
廊下ではたくさんの女子が一輝を見て照れたり騒いだりしていた。
一輝はそんなことを気にしてなくて、ひたすら俺に話しかける。
俺は軽く返事をしていた。


「っ!?」

「きゃぁ!?」


一輝が前から走って来た女の子とぶつかる。
一輝は無事だが、女の子は一輝にぶつかり、跳ね返って床に転んでいた。
それと同時に女の子は大量のノートを床に散らばす。


「ごめんなさい!!」


大きな声で女の子は謝っていた。
一輝は大丈夫と言って女の子が怪我をしてないか確認していた。
俺はすることがなかったから、散らばっていたノートを集め持ち主に返した。
無言で渡したからか女の子はビックリしていたが、すぐに…


「あ…ありがとうございます!!///」


顔を赤らめて俺からノートを受け取る。
まぁ…目の前にはあの一輝がいるしね。


「これ1人で運んでたの!?半分持ってあげるよ!!」


一輝はそう言って女の子が持っていたノートを奪う。
女の子は焦った様子で拒んでいた。


「いいから!!騎士先に部活行ってていいよ!!」


一輝は俺が部活に遅れないように気を遣う。
つくづく良いヤツだと関心する俺。
だが、一輝は重いスポーツバックを持っているせいかフラフラしていた。


「バ~カ…お前がいなくてパス練どうするんだよ。」


俺は当たり前のように右手を出し…一輝が女の子から取った四分の三の半分をもらう。
女の子はそれを見て、俺にお辞儀をした。
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