君のそばで・・・
目が覚めた時には倉庫みたいな所にいた。

どうやら、後頭部を殴られたらしい。

あずさは、目の前の状況に目を丸くした。

翼、梨華があずさを守り、那智と夏希が暴走族の奴らに殴りかかっている。

暴走族側が押されっぱなしなのだ。

翼があずさの方を向く。
「夏希の喧嘩スタイルわかったか?」

夏希を見ると、そこには笑顔で返り血を浴びながら風のように相手を倒す、まさに『風切』がいた。

「う・・・うん。」

・・・。あずさにとっては人生にはじめての恐怖だ・・・
< 27 / 100 >

この作品をシェア

pagetop