君のそばで・・・
病院に行くと信じられない事を先生に言われた。

「記憶喪失ですね。自分以外の記憶はほとんど・・・・ありません。」

先生が俯く。

喧嘩した時、最後に気を失うまでは覚えてた記憶が今ではない。

「なおんねぇのかよ!?」

翼が声を荒げる。

「わかりません。突然思い出すかもしれないですし・・・。とりあえず入院して下さい。」

「わかりました。ただ梨華は、両親を子の頃に亡くし今は祖母と暮らしています。私達が入院費を払います。」

おばあちゃんを心配させたくないんだ。

あずさは感じた。
夏希が話していたら・・・
「・・・っな、子供が払えるわけないでしょ。」

後ろからある人物が近づいて来た。
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