君のそばで・・・
グハッ・・・ バキッ・・・

病院の外にある広い公園から人を殴る音が響く。

あたしは外を見た。

柄の悪い不良が倒れている。

「てめぇら、誰に梨華を狙うように言われた!?」

いつもは笑顔の夏希が冷たく睨んでいる。

「はっ・・・?言うわけねぇだろ。馬鹿か?てめぇ・・・。」

倒れている不良は、鼻で笑う。

「良かったな〜。ここが病院で・・・。遠慮なくイケるわ。あっ、あたしか弱いしブランクあるからあまり痛くないかも〜。でも、入院出来るくらいにはするね?」


夏希は笑顔でキャピキャピしながら言った。

「夏希!」

翼は息を切らしながら夏希の元に向かう。

「翼。ヤッホー。どうしたん?」

夏希が言う。
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