君のそばで・・・
遊園地の入口に着く。

入園して、あたし達は適当にブラついていた。

雄ははぐれないよう手を繋いでくれた。

暖かい。












夕方になる頃

あたし達の前を信じられない人が横切った。

「愛理?」

雄は愛理と呟くと走って行った。

そう。あたし達の前を横切ったのは、雄との約束をドタキャンしたはずの愛理と、愛理の顔を見ようとしない翼だった。







あたしの手から雄の手がなくなる


あたしの手には雄の温度が残っていた。

「雄!!」
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