同窓会
第一章 再会
車で片道2時間。
人里離れた山奥。
途中雨が降り豪雨の中、
荒れた道を車で飛ばして
山荘までやってきた。
一体何故こんな山奥で同窓会を開かなければいけないのだろうか?
私はだんだんと腹が立ってきていた。
先日、小学校の同窓会のお知らせが届いた。
場所は地図付きで山荘の名が書いており、一泊二日の泊まりだった。
泊まりと聞き、あまり乗り気はしなかったが
友人に会えるかもと思い参加に丸をした。
私は鞄を肩にかけ、車から出た。
あいにく車に傘が積んで無かったため、玄関に着く頃にはずぶ濡れになっていた。
「最悪…」
苛つきながらブザーを乱暴に押した。
「すみませ~ん」
応答は無い。
取っ手に手を掛け引いた。
「すみませ~ん、誰か」
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