同窓会


「っ…それ」


私は思わず息を飲んだ。


「婚約…したの」


菜穂子は照れくさそうに笑った。



嬉しそうな菜穂子を見て羨ましさと喜びを感じた。



「おめでとう」


素直に思った―。


「ありがと、美咲」


「でもいいなぁ~どこで知り合ったの?」


「同じ会社の先輩でね、一緒に居るたびに気が付いたら彼に惹かれていってたんだ」


「私も早く見つけなきゃね!」


「あらもう桐島君が居るじゃない?」


「もうだから違うってば」


< 10 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop