同窓会
第二章 消えた死体
「…ん」
何か大きな音がして目を覚ました。
どうやらそのまま床で眠ってしまったらしい。
辺りは暗闇に包まれていたが、置き時計の明かりで確認出来た。
「4時か…」
喉の渇きを感じ、私は菜穂子を起こさない様に部屋を出た。
秋とはいえ晩は冷え込む。
私は階段を下り、キッチンに向かった。
「ん?」
扉の隙間から明かりが漏れていた。
誰か居るのかな…?
そんな事を思いながら扉の取っ手に手をかけ引いた。
っ……―何?
「ぃ…きゃああぁあ!」
私はそのまま意識が薄れていった。
「―…咲、美咲!」
「ぅ…」
私は静かに目を開けた。
眩しい灯りと、何人かが私の顔を覗き込んでいたのが見えた。
「菜穂…子?」
「美咲、大丈夫?」
「…うん」
私は菜穂子に支えられながらゆっくりと体を起こした。
「一体…何があったの?」
「…っ!あ…あそこに!」