同窓会
「―…咲!美咲ってば!」
部屋のドアを激しく叩く音で目を覚ました。
「菜穂…子?」
私は鍵を開け、ドアを開けた。
「はぁ…良かった…。無事で。やっぱり夢なんかじゃなかったのよ!」
「…え?」
「山口君が居ないの」
「…居ないって?」
「山口君が9時過ぎても起きてこないから起こしに部屋まで行ったのよ。…でも応答が無くて。美咲の事もあったし、急いで合い鍵で部屋を開けてみたんだけど……姿はなくて、床に大量の血痕があったのよ…」
「っ…それって」
「美咲が見た遺体は山口君じゃないかって…」
「っ…そんな…」
「私もまさかとは思ったわ…。でも…美咲の騒ぎにも見かけなかったし、どこを探しても居ないのよ」
「そ…それで…皆は?」
「まだ…手分けして探してる…。……美咲も起きてこないから心配になっちゃって…」
「ごめん…、明け方の事でなかなか寝付けなかったから…。私も探すの手伝うよ」
「うん、分かった。宜しくね」
私は部屋に戻ると素早く顔を洗い、服を着替えた。