同窓会
「外はすごい雨よ」
「視界が悪くて探すのは難しいな…」
「何か…分かった?」
「うんん…そっちは?」
私達は首を横に振った。
「収穫無し、か…」
私達は二階を探していた春菜と合流し、待合室に場所を移した。
美加は素早く洗面所からバスタオルを運び、菜穂子達に配っていた。
「…これから…どうするかな」
木村が呟く。
「…どうするって…」
「ねぇ、誰か警察に連絡した?」
「……え?」
電話……!!
気が動転していて全くその事に気付かなかった。
「で…電話だ!」
「誰か今携帯、持ってる?」
菜穂子がズボンのポケットから携帯を取り出した。
「っ…駄目…圏外だわ」
「ここに電話って置いてないの?」