同窓会
私は近付き、車のタイヤに目をやった。
「…何で」
頭の中が真っ白になった。
タイヤは鋭利な刃物で
何ヶ所も切られていた
「っ…」
私は駐車してあるすべての車を確認した。
「そんな…」
どの車もすべて切られている。
怖い……。
今更になり、恐怖心が溢れ出てきて体の震えが止まらない。
「…原田さんは…俺が命に代えても…守るよ」
「っ……桐島…君」
何で…?
何でこんなに優しくするの?
私…期待しちゃうよ?
桐島君だって不安なはずなのに…。
強いんだね―…。
ありがとう……。
「…うん、期待しちゃうよ?」
「いいよ」
「っ…」
やっぱり貴方が好き。
貴方が居たら、恐怖心も無くなってくるの。
「戻ろう。皆に伝えないと…」
私は頷いた。