同窓会
第四章 第二の悲鳴
「…殺人鬼の仕業じゃないのか…?」
木村が呟く。
「……え?」
「ほら、ニュース見てないか?ここから山を降りてすぐの精神病院で患者が病院内で三人を次々と殺害した後、逃亡した事件だよ。犯人は未だに捕まっていないらしい…」
「まさかその犯人がこの山荘に忍び込んで山口君を殺したって言う訳?」
「確かに…仮定の話だが有り得ない話でもないだろ?」
「でも…そんな…」
「部屋は全部見たのか?」
「二階の客室はね」
「もし…もしもだけど、仮に犯人が居て潜んでいるんだとしたら?」
「止めてよ…」
「…まさか」
「自分の部屋、確認したのか?」
「…っ」
「おい木村、怖がってるだろ」
「俺は建物中探せと言ってるんだ」