同窓会




私は明るさを感じ、目を覚ました。


いつの間にか停電も直り眩しさで目を細めた。



私……

階段から………?


美咲が殴られ床に倒れた後、衝撃のあまり呆然としていたが
春菜の叫び声で我に返った。

だが、その時はすでに遅くフードを被った男に体を持ち上げられ、階段から突き落とされたんだ。


春菜は…?


嫌な予感が胸を締め付ける。


起き上がろうとしたが、全身に痛みが走った。


「っ…」


全身に目をやると、

膝や肘、手足全体的に

赤黒く腫れ内出血を起こしていた。


「…最悪…ね」


階段から落ちて
軽傷で済んだのも奇跡的だけど―…。



私はふらつきながらゆっくりと立ち上がる。


美咲……皆、私が行くまで無事で居てよ。




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