同窓会
第六章 忘れたい過去
「君達が……としあきを追い詰めたんだ」
「な、何…?…何…言って……」
「君達がいじめ…自殺に追い込んだ前田としあきだよ!!」
「……っ………」
忘れていた―…
忘れたい記憶が脳裏に蘇がえる。
「今日から転校してきた前田としあき君だ。皆、仲良くするように」
小学六年生の一学期、
転校してきた男の子が前田としあき君だった。
小柄で、性格が大人しかった前田君は数週間経っても友達どころか
クラスにも馴染んでおらずいつも一人で過ごしていた。