同窓会
第七章 罪と償い
「っ…止めてぇぇ…っ!」
私は声を露わにして泣き叫んでいた。
「…何故…助けてくれなかった…?君なら…君なら救えたはずだ」
「わ…私達は…止めようとし……っ…」
首筋にナイフが当たり、軽く痛みを感じた。
「―…嫌っ!」
私は勢い良く桐島君を突き飛ばした。
「うっ…」
衝撃でナイフが床に落ち、拾おうとしたがすぐに桐島君が立ち上がり私の身体を持ち上げた。
気が付いた時には壁が目の前に迫っていた。
「…っ…ぐはっ…!」
壁に投げつけられ、全身に激痛が走る。
「何で助けてくれなかった?……何で?」
桐島君の目からは涙が流れていた。