同窓会
「しっかりして!」
桐島君を支え、壁にもたれさせる。
「何で……助けるの?」
「分かんないよ…そんなの」
「……原田…さんと…もっと…違う形で…出会い…たかった…」
「…っ」
「そしたら……俺達……」
「…何でそんな…」
「…復讐するはずだったのに……気付いたら…君に惹かれてた」
「…………え」
涙が溢れてきて、
桐島君の顔がよく見えなかった。
「ご……めん……愛…して…る……」
桐島君は静かに目を閉じ、そのまま動かなくなった。
穏やかな表情で
まるで眠っているかの様にーー。