同窓会
何…?
何が…起こったの?
どうして…私を?
…もう……何も…分からない…。
考えられない……。
体が…
焼けそうなほど熱い…。
私は意識が遠のき、床に倒れ込んだ。
『きゃああぁ』
『何だ?』
『人が刺されてるぞ!』
悲鳴にも似た騒がしい人の声が耳に届く。
床の冷たさが私の体温を徐々に奪っていく。
やがて痛みも
音も
何も感じなくなり
私は菜穂子の笑った顔を
脳裏に焼き付けながら
静かに目を閉じた。
《 終 》