めッッちゃ好き!
 「ぅぎゃぁっぁぁ!!」


はずかしくて叫んだ。
ふりほどけないしーー!!!


野「うるさい。俺だってはずいよ」
 「う、う、うそだぁぁぁ」
野「だまれ。ほら、杉下まであと約30mだぞ」
 「っ…」


杉下は涙目であたしたちを見てる。
…訂正。野田くんを見てる。
無視して通りすぎようとした瞬間、
杉下が野田くんの腕を掴んだ。


杉「ま、まって」
野「さわんなキモイ」


野田くんはそれを思いっきりふりはらう。


杉「ご、ごめん。あ、謝りたくて…」
野「俺じゃなくて伊津美に謝ってくんね?」
杉「眞季ちゃん…ごめんね…許してくれるよね?」


…だれが許すか。
って思ったけど。
あたしはこう言った。

 「もう気にしてない。でも…」
杉「でも…なに?」
 「…もう野田くんに近づかないで。あんたに野田くんの近くにいてほしくない。もし近づいたら…そのときはあたし、悪いけどあんた殴るかもだから…」
杉「…わかった…ホントごめんなさい」


そういって杉下は走っていった。
…あたしカッコよくなかった?笑
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