桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜
着替えるということは制服や下着を脱がなくてはならないということだ。
つまりその際に、コイツに背中の"あれ"が見えることになる。
"あれ"は誰にも見せたくはない。
嫌、"見せてはいけない"・・・
「後ろ?えぇ、もちろん。女の子同士だからって着替えてるところ見られるのは恥ずかしいものね」
そう言って音祢はくるっと、私に背を向けてくれた。
よかった。
何も不審がられなかった・・・
「すまない」
そして私は立ち上がり、着物に着替え始めた。
「いいぞ」
私の短い言葉で音祢は素早く私の方を振り返り、見上げるように私を見つめた。
「わぁ・・!!その着物、桜ちゃんにとても似合ってるわ!!」
音祢は私を見て早々、手を合わせて笑顔でそう言った。
私はそんなことを言われたことがないので、どう対応すればいいのか分からず、自分自身の服装を見下ろす。
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