桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜
そして、私達は一先ず情報屋の所へ向かった。
しばらく広い道を歩いていると、先頭で歩いていた狛が急に歩を緩めた。
「ここだ。」
そこはどこにでもある少し古びた木製の家
「・・・本当にここなのか?」
そう呟くと、狛はその家の引戸を三回リズムよく叩いた。
すると中から「お入りください」という声が聞こえた。
どうやら本当にここらしい。
狛が注意深く左右を見回し、引戸を開け、中へ入る。
私達もその後について入っていった。
中も思ってた通り古めかしく、殺風景な雰囲気で、壁の隙間からの日の光で大量の埃が舞っているのが見えた。
「お待ちしておりました。私は情報屋の來(らい)と申します」
そう言い、礼儀正しく一礼する一人の男。
どうやらコイツがその情報屋らしい。
「初めまして。私は音祢と言います」
「俺は深影。ヨロシクな♪」
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