桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜
心の闇
「ふぅ……」
あれから一週間が過ぎた。
今、私は神徒の本拠地の片隅にある稽古場で刀の稽古をしている。
私は額から溢れ出る汗を手で拭い藤姫様が稽古のために用意してくれた袴の裾を捲りあげた。
狛の刀で傷つけられた手はだいぶ治ってきた。
初任務の時はそれほど痛さを感じなかったのだが、任務が終わった瞬間、またあの鈍い痛さが手の平中に伝わり始めた。
見ると、包帯には血が滲んでいて本拠地で働いている医師に見せると、前より怪我が悪化していると言われた。
それほど必死だったのだなとその手を見て初めて気がついた。
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