opposite harem story -逆ハー物語-
「ここが・・・?」
大きな看板に書いてあったのは
「諏訪野荘」
「・・・ここに住んでるの・・?」
「住んでいるんだがな、管理人なんだ。」
誰!?と思って見るとそこには
お母さんよりは若い女性だった。
「あんたが篠原夏美ちゃんかぃ?」
「は・・・ハイ・・・」
「私は山本サヤカ、夏美ちゃんのお母さんの友人だよ、」
・・・この人が・・?
「私はここ、諏訪野荘の管理人でねぇ、
突然なんだけど・・・
これから言うことには全部「ハイ」と言ってくれないかぃ?」
深刻そうに言う。
「え・・・?」
「ここの管理人をやってほしいんだ。」
「ハイイイィィィィィイイイ!!??」
「ハイ?ありがとう引き受けてくれるのね。」
「いっいや・・そうじゃなくて・・」
「実は主人がねぇ・・・
話聞いてねぇよ!!
単身赴任で海外へ行くんだよ。・・」
・・・・そんな哀しい目で見つめられると・・・
でも此処で私が「イヤ」というと
どこで生活すればいいんだろう・・・
そう思うともう「ハイ」としか言えなくなってきた。
「・・・分かりました。引き受けます。」
「! 本当かい?ありがとう!」
まるで手のひらを返したように表情が変わった。
「じゃあまず、ここの住人にあいさつしとこうか、」
あぁ・・これでいいんでしょうか・・・