それでも、すき。


その言葉に、体中が熱くなった。


「…っ!」

久々の感覚に、カラダが敏感に反応してしまう。



…もぉ。


ようやく観念したあたしに
香椎くんは、ふっと口元を引き上げて囁いた。



「ゆの、」

「ん…っ、やま、と…っ、」


耳元をかすめる熱っぽい声が、あたしをどんどん欲情させてゆく。



それはもう、自分じゃ制御出来ないくらいに膨れ上がって。

否が応でも、求めずにはいられない。


直接肌に感じる温もりが、あたしを高みへ昇らせる。



そんなあたしの髪を撫で、香椎くんが呟く。


「ゆの、好きだよ。」


甘く、痺れる程の声で。



だから、あたしは香椎くんの首に抱きついて尋ねた。



「一番…?」

「ん?」

「世界で、一番…あたしのこと、好き?」



繋がる、カラダ。

結ばれた、ココロ。





「…当たり前。」





あぁ、やっと。

やっと、カラダもココロもひとつになれた。


ね、大和―――。







fin,






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