帰ってくれ!メテオマン
メテオマンが涙を拭っていると小型宇宙船が大気圏に突入した。
「確かここのスイッチだったな。」
メテオマンが着陸準備ボタンを押す。
この小型宇宙船は最新型なのでだいたいのことはオートでやってくれるのだった。
着陸準備ボタンもその典型でチンパンジーにも扱えるくらい簡単なものだった。
さすがのメテオマンもチンパンジー以下の知能というわけでは無いので普通に着陸準備ボタンを起動した。
押した瞬間小型宇宙船が減速し、ゆっくりと地上に着陸した。
「ここが地球…? なんで若者たちが外でいちゃついてるんだ…?」
メテオマンが着陸したのは日本のとある公園で、時刻は午後11時である。
メテオマンが不快感を示したのも無理は無い。
静かな公園には若い男女が発情期の犬のように盛りをつけ、いつでもアオカンに突入しそうな雰囲気である。
「畜生…嫌なもん見ちまったぜ。 ここをアジトにしたら毎晩若者たちをぶち殺す必要が出ちまうじゃねぇか… さっさと離れるしかねぇな…」
メテオマンは若者たちの発情舞踏会会場から離れた茂みに移動し、立ち小便を始めた。