帰ってくれ!メテオマン
「おらっ!じじい!金出せや!」
「か…勘弁してくれぇ…」
茂みの向こうからそんな声が聞こえてきた。
「やっべ!これはヒーローの出番じゃねぇか!」
メテオマンは社会の窓を閉めずに声のした茂みの方に走った。
半開きの社会の窓から覗いたイチモツは月光に照らされながらも確かな存在感をしめしていたがメテオマンは気にしていないようだった。
「ねぇ…金持ってないならエアガンで撃ってよくね? ホームレスだから誰も心配しないし。」
「あっ!いいねぇ!社会のクズの掃除か面白そうじゃん!」
「な…なんで私がこんな目に合わなきゃならんのだ…」
「何ブツブツ言ってんだよゴミが!」
若者たちは木刀やエアガンでホームレスを攻撃しながら言った。
「ちょっと待ったぁ! ホームレスを虐めるお前らちょっと待てぃ!」
「あぁん!?てめぇ何者だ!?」
「てか、同じこと二回言ってんじゃねーよ!」
「ぐぬぬ… ヒーローに向かって何て口の効き方をしやがる! てめぇらは生きて帰さん!」
メテオマンはゆっくりと不良たちに近づきながら言った。
相変わらず社会の窓からイチモツがこんばんはしている状態で。