マジ恋
それにしても、緊張する〜!!
何しろ、こういうシチュエーション初めてなんだもん。
告白なんて、絶対ないってわかってるけど期待しちゃうのはあたしだけじゃないよね?
ドキドキする胸を抑え、中庭に通じる渡り廊下を通った。
そこから、中庭で待っている先輩の姿が見えてドキリと胸が高鳴った。
あたしの姿を見つけると
ニコッと笑う先輩。
確かに、かなりカッコいい。
ジャ○ーズ並みだ。
イケメンは、女装したら可愛いっていうけど先輩もきっとそうだ。
女装させたら、あたしなんかより断然可愛いと思う。
なのに、優しくて大人な雰囲気の先輩。
人気があるのも無理はないかも。
あたしもそう思い微笑み返した。
「来て、くれたんだ」
「あ…、はい」
すごく、嬉しそうに笑う先輩。
友達に無理矢理行かされたなんて言えなくて照れ笑いしてみせた。
「ありがとう、じゃあ、ここに座って」
紳士的な先輩は、優しく誘導してくれた。
あたしは、先輩に言われたように中庭にあるベンチに腰かけた。
「あの…話って」
自分から切り出してみた。
すると、先輩は真剣な顔してあたしと向き合うように座って話し出した。