マジ恋




敬語じゃない潤くんにも、慣れて会話も弾む。



「今日は中庭な?」



「うんっ」



中庭のベンチに腰掛けあたしが、作ってきた弁当を食べる潤くん。



かわいいー。



「潤くん、弟みたいー!兄弟あたしいないからさっ」



そう言って、笑うとムッとした顔をした。



「ねぇ、栗城先輩とはいつ別れんの?」



「え…っ」



あれ以来、栗城の話はしなかった潤くん。



そっか、潤くんはあたしと栗城を別れさせようとしているんだったね。



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